糖質制限ダイエットの危険、癌リスクへの影響とは?

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糖質制限ダイエットの危険、炭水化物抜きは癌リスクを高める

主食さえ抑えれば、カロリーを気にせずなんでも食べられるダイエット方法として人気の糖質制限ダイエットですが、タンパク質過多の食事は癌のリスクを高める危険性があるとの調査結果が発表されました。
糖質制限ダイエットとは、食事から摂るカロリーのうち炭水化物の割合を減らしてタンパク質の割合を増やす方法。お肉や揚げ物はほぼ自由に摂って良く、お酒も種類を選べば飲んで良いことから、簡単で無理なく痩せられるダイエットとして話題になりました。

しかし、このようなタンパク質中心の食生活は、長い目で見ると体に悪影響を及ぼすという報告が、米医学誌「Cell Metabolism」3月号に掲載されました。アメリカ・南カリフォルニア大学老年医学大学院のLevine氏らが50歳〜65歳の男女6,381人を対象に調査を行った結果、高タンパク質の食事を摂るグループは低タンパク質の食事を摂るグループに比べて死亡率が1.7倍、癌による死亡率に限定すると4.3倍にも上昇したとのことです。この数値は喫煙による発癌リスクと同程度であり、健康になるためのダイエットを行っているつもりが、かえって癌などの危険な病気を引き起こす要因になりかねないことを示しています

糖質制限ダイエットの安全性については、国内外を問わず注意を喚起する声が上がっています。2013年には日本糖尿病学会が、糖質制限食を「勧められない」食事療法と判断したほか、農林水産省も「やってはいけないダイエット」のトップに特定の栄養素(ここでは糖質)を避ける方法を挙げています。また、英国の食品基準庁では、低炭水化物の食事は脂質の割合が多くなるだけでなく、果物や野菜、繊維質も制限することに繋がり、必須ビタミンやミネラルといった人体に不可欠な栄養素が不足しがちになると説明しています。
無理な糖質制限やダイエットは発癌リスクを高めるだけでなく多くの危険を伴います。たとえば、脳や心臓機能の低下、血液成分の不足、女性では月経異常や骨粗しょう症、ひどい場合は摂食障害のきっかけになることも。特に脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源とする器官であり、脳に糖分が回らない状態が長期間続くと、集中力の低下やイライラといった精神症状が現れ、更に進行すると脳が萎縮してしまうことすらあります。

糖質制限ダイエットは、減量から糖尿病の治療まで効果があると言われてきた、非常に人気の高いダイエット方法の一つですが、極端な栄養素の偏りは、かえって体を壊す危険性を高めることになります。簡単だからと、糖質制限のような特定の食品を排除するダイエット方法を行うのではなく、炭水化物やタンパク質、ビタミンなどの必須栄養素をバランスよく食べることが、健康的にダイエットをするポイントと言えるでしょう

ただし、この研究調査では、65歳以上の人たちに限り、高タンパク質の食事を摂ることで癌による死亡率が60%減ることも報告されました。これは、タンパク質の摂取によって増加する血液中のIGF-1(インスリン様増殖因子)が、65歳以下では癌発症のリスクを高め、反対に、血中のIGF-1濃度が下がる65歳以上では、65歳以下のケースよりも発癌率に作用しないことが原因の一つと考えられています。また、老化による細胞の劣化や筋肉の減少がタンパク質を多めに摂ることで緩やかになり、免疫力が上昇することも要因でしょう。(参考:わかさの秘密

糖質制限ダイエットは危険性が高く、タンパク質に偏った食事は癌をはじめ様々な疾病を引き起こす要因となります。健康面でのリスクを増加させる恐れがあるため、おすすめできるダイエット法とはいえません
しかし、人間の体は年齢によって必要な栄養素が変化するということも本研究は証明しています。自分に何の栄養素が必要なのかを意識し、バランスを考慮しつつ年齢に応じて食事の内容を変えていくことが、健康を維持しながらダイエットに成功するための大切な要素と言えるでしょう。

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